千唐流コラムの掲載も2年目に突入しました。
2025年5月は前・日本千唐会会長、豊留先生に投稿して頂きます!
題目は「我が人生に千唐流空手道あり」
新緑の候、青葉が生えるこの頃ですが、会員の皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私に、千唐流コラムへの投稿の話をいただいたのが桜の花が咲く頃でした 月日が過ぎるのが早く、先日に投稿の原稿をお願い致しますとの催促で、まだ思案中でしたので・すこしばかりか・・随分と慌てた次第です。(;_;)/~~~
「恩師との出会い」
はじめに、恩師との出会いについてお話をさせていただきます。
私は、昭和48年に陸上自衛隊に入隊して教育終了後には健軍自衛隊(通信群)に配属されて、所属する部隊に、私の恩師となる一丸先生が勤務されていました、のちに私の仕事や空手道にそして人生の転機や人格形成に大きな影響を受けて、適切な方向づけ助言等を頂き、自身の成長を多岐にわたり支えて頂きました。「この場を拝借してお礼申し上げます」!(^^)!
「初代宗家との出会い」
50数年前に勤務の傍ら、健軍自衛隊空手道部に同期生の数名と意気投合し入部しました、そこで指導をされていました初代宗家と千唐流空手道との出会いが始まりであります。
初代宗家は、雰囲気的には優しいですが、基本基礎と形・組手等においては、眼力の鋭さと、いつでもかかってきなさいの気配が「稽古の時は何故なのか油断出来ないぞという心境で一生懸命でした」
初代宗家は、後ろに目が付いているのかなと思うぐらいでした(多分それは心眼だったと思います・)
当時は血気盛んな若者(自分)も、稽古が終わると心身ともに疲れてへとへとでした、稽古のあとに風呂等に入り一段落した時の達成感・安堵感は、いま流行の「整う」に等しいかもしれません・・!(^^)/
「練習の環境等について」
練習の環境については、健軍自衛隊の空手部と、一丸先生の道場(武隆館)にて稽古をさせて頂き、師範を目標に稽古をしたのが走馬灯のように思い出されます(現在は心身ともについていけませんが・・苦笑い(^^)/)
一丸先生が仕事の都合で、北海道に転勤される事になり後任で武隆館の道場を指導することになりました、道場生と道場長との相違は責任感の違いにあります、この時期は自分自身が日々戸惑う事ばかりでした、空手の稽古は基本基礎そして形の特徴と解説を自身で理解し見直しながら稽古をしていました。(当時は青空公園で空手の稽古をしていましたので夏場は暑く、冬場は裸足でしたので、とても寒かったのが記憶に残っております)
保護者(後援会)の皆様方との繋がりが道場の繁栄にも大きく左右し大会時、稽古納め、行事等に支援をして頂くことがすごく大事だと痛感しました。
この間に指導者として、見識を広めるために色々な資格、スポーツ指導員・公認段位・審判員等を習得するために講習会に参加して汗を流しました。
そして数年後に、一丸先生が北海道から転勤にて熊本に帰って来られ武隆館の道場を継承しました。(道場生が一時的に減少などしましたが継続は力なりで、地道に空手の稽古をする姿が一番だと思いました、そして継承できたのが一番の安堵でした。)
「2代目宗家との思い出」
師範になり、間もなくして私自身が熊本から北海道へ転勤することになりました。この際に、2代目宗家夫妻と出発前に面談をさせていただきました、北海道で千唐会大会と講習会を必ずや開催しますから、北海道に来て下さいと約束したのを鮮明に思い出します。
北海道の地に、一丸師範(札幌)・興野師範(真駒内)・桜岡2段(帯広)が地道な努力と信念で北海道に千唐会を築き上げられていて、私は(丘珠と苗穂)に道場を開設し、5年後に念願の北海道地区での千唐会空手道大会と前日に技術講習会を開催いたしました、この際に2代目宗家と坂口豊教士・井野元勝教士の3名の先生方を来賓・講師としてお招きして、宗家に千唐流の形の説明から解説そして応用技等親身にご指導を賜りました。
北海道の会員が、初めて宗家に会えて、また宗家の演武を拝見させて頂き凄く喜んでいたのが記憶にあります。
「第14回宗家杯と第3代目襲名・継承式」
2023年(令和5年)の代表者会議におきまして、2代目宗家(千歳強直)先生より8月に実施する、第14回宗家杯大会に併せて第3代目襲名・継承式「千歳直幸宗代」をする旨の発表をされました。
当時、日本千唐会会長の要職でしたので、第14回宗家杯大会と、第3代目襲名・継承式の千唐流の歴史的行事に携わることが出来光栄でした。
(宗家杯に向けた日本代表選手団の合同練習で指導をする豊留先生)
8月を目標に、幾度となく企画・会議・打合せを行い、適材適所の先生方に職をお願いして快く引き受けて頂き、千唐流の先生方は率先垂範確実に持ち場の任務を遂行していただきました。「この場をお借りして、行事に携われた関係者と会員の皆様方、そしてご苦労を賜りました先生方にお礼を申し上げます」
日本勢の、大会優勝を目指して強化練習等をしていただいた先生・選手・後援会の皆様方に敬意を表します。(日本勢の底力を発揮することが出来ました)
令和5年8月14日の、第3代目襲名・継承式に伴い、千唐流の第3代目宗家「若き獅子」に期待するとともに、今後は、千唐流の理念である「和忍」「力必達」を前提に、技術の向上と会員同士の融和団結を応援・補助して行ければと思います、教士としての強い信念を保持しつつ、自身の体力と相談しながら、千唐流の発展に携わっていけたらと思います。
「今後の稽古について」
2代目宗家にご指導をいただきました、千唐流空手道の鍛錬形(三戦立)の三戦を実戦しながら呼吸法を体得するのが目標です。そして健康寿命を延ばす為に実践していきたいと思います。
三戦を力任せに立ち稽古すると前から、後ろから押されたら倒れてしまう何回もやっても難しい、重心が地面にくっついているはずなのにどうして・?
2代目宗家から、三戦を指導していただき、背筋を垂直にして重心を落として力まずに、足の裏全体で大地を掴む感じで立つ事が必要で、呼吸については丹田から「短呑」「長吐」「短呑・長吐」「短呑・短呑」の呼吸をして、そうすれば、身体の締め具合などの小さな変化にも気づくかと思いますと、課題を賜りました(力必達~頑張ります!)
参考の為に「丹田呼吸法について」
丹田呼吸法とは、老若男女問わず、身体の緊張を取り除き、身体の隅々まで行き渡せる呼吸法です、「良い姿勢で背筋を伸ばし、身体の重心を整えて大地にしっかりと立った状態で丹田(お腹のおへそから3センチ下の部分)身体の内部にある身体の中心地点なのです「ここが身体のエネルギーの源です」ここから呼吸をします。この丹田呼吸を何回となく実戦すると、まさに「心と身体が整います」と思っている次第です。
誰でも出来て即効性も高い、シンプルなメンタルトレーニング方法ですポイ
ントを習得すれば完了です。だから1日に何度でも、どの場所でも繰り返しながら実践することで体得・習得できるのです。「さあ貴方も始めませんか・」
「終わりに」
今後の、夢と目標を定めて頑張っている老若男女の皆様方、未来輝く選手・指導員・師範・高段者を目指す方々に、千唐流空手道の技術の奥深さと、絆・団結力を未来へ継承してください⇒自分が変われば協力者も増えます⇒千唐流は、貴方の未来を変えて行くきっかけになるかも知れません、私の場合は、我が人生観そして自身の生き様にも大きく左右・影響したのは言うまでもありません「我が人生に千唐流空手道あり」
皆様方のご健勝とご多幸をお祈りいたします。 終わり